月はきっと寂しいと感じているかもしれません。


自ら光を放つことは出来ず、太陽という、スーパースターの力を借りて、やっと見ることができるからです。


月はきっと知らないから寂しいのかもしれません。


地球という星にいる小さな人々が、月を見つめて泣いたり、わらったり、感動したり、気持ちをコントロールしたり、昔話にしたり、ウサギが餅つきしていると噂したりして、月の事を考えている事を。


月は友達を欲しがっているかもしれません。


地球は近いけど、友達の距離感にしては遠いし、太陽はスターなので、話しかけたり出来ないくらい忙しいし、もはや遠い存在だから。地球からやってきた小さな人々はかなり昔に訪ねてきただけで、あれから何年も会ってないから。



どうか月に


とどきますように


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