高校生の頃

 今の歳になって、あの時の自分がもっとしっかりしていたらと思う。

まぁ。世間は皆同じだけれども、高校生までは、運動が出来て、顔も良くてというのがお決まりの様にチヤホヤされる。僕はどちらもまったくレベル1くらいだったから、ドラクエで例えるならスライムだったと思う。


そんな時、体育の授業というのは、僕にはただの罰ゲームで、サッカーをやった時はまぁボールが来ないことを願うばかりだった。


つまり、サッカーの魅力を知らないままだったのだろう。今思えば、あの時クラスにいたサッカー部の連中は運動の下手なクラスメイトをバカにしているだけだったのだろう。そういう出来る人達が出来ない人達にサッカーの魅力を伝えていたら、きっと変わったかもしれない。学年で球技大会があった時なんかはもう大変だった。相手チームにはサッカー部員が多かったから負けは確実だったけれど、いざ試合となれば、何が何でもやるしかない。そんな時、僕は顔面にサッカー部員のシュートを受けてしまい、宙に浮かんだのを覚えている。鼻血もでたし、口の中はボールの味がしたくらいの衝撃だった。あの時のクラスの女子の冷ややかな目は忘れられないものである。今の漫画やアニメでは、そんな弱者にも優しく接するクラスメイトが描かれていたりするけれど、あの時ああしてれば、高校生活はもっと良いものになっていたのかもしれない。と思う事はたくさんある。


人をケナす、バカにする、笑いものにする、大人になれば、それがどれだけ無価値か理解できる。


今の僕はほとんど人を評価しない。そもそもそこに興味がない。よっぽど嫌な人は別でけれども、、。世界名作劇場にあった、良いこと探しは今でもよくやるけれども。世の中の人が皆良い事探しをしたら、きっと上手くいくかもしれない。

もちろん、皆に共通のよくない事は皆で話し合う社会の上での話。

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