音楽家、芸術家として

 音楽の仕事の中にはやりたくないものもあります。例えば、共演者のモチベーションの低さです。また、自分の意見を伝えても、それが『偏っている』『めんどくさい』『よくわからない』となると、どれだけ説明しても伝わらず、理解してもらえないか、話を聞いてもらえない事があります。僕は音楽は芸術表現でもあると思っているので、抽象的な説明もよくしますし、分かりにくいのはわかります。それを理解してもらえる様に説明しても、聞いてもらえないのではしょうがないので、悩んでいます。

例えば歌の人からドラムソロを入れて欲しいと言われる事があります。でも、曲によっては必要無いものもあり、そこに予定調和のごとく入れるのは僕には理解できません。まして、ポップスや洋楽には本来ほとんど入っていないのに、あえて入れるというのは僕にはよくわかりません。その様な洋楽やポップスにリスナーはドラムソロを求めていないと思うからです。僕が自分から依頼する時は流れやイメージがしっかりとあるので、そこに誰のソロが心地よいか提案、提示ができます。予定調和な音楽ほどつまらないものはないでしょう。


演奏能力の低さというのは、モチベーションの低さだと思っています。事前に曲がわかっていてそのリハーサルまでにかなり時間もあったのに、曲が弾けない、というのは僕には論外なことです。どれだけ演奏がうまくても、本番でダメなら、ダメなんです。これは僕自身身をもって知っています。モチベーションとは、単に士気が高いだけではなく、惜しみない努力と未来につながる結果を導く力だと思っています。


僕もまだまだです。だからこそ、こういう話ができる仲間が、ただ欲しいのです。まぁ、離れていく人の方が圧倒的に多いのだけれども。

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