同志の旅立ち

同じドラマーであり、先輩のジャズドラマー山口新語さんが天に召された。この言い方が正しくない事もわかるのだけれども。棺の中の先輩は何を最後に思っただろうか。ポーカーフェイスの先輩の事だから、見た目ではわからない。でもね先輩、46歳とか47歳とか、若すぎるし、旅立つには早いとも思えるよ。そりゃ、何歳になったって我々同志だって音楽の何もわからないだろうけれど。

ジャズをやっている人は、僕には仲間であり、同志である。有名だとか無名だとか、上手いとか下手ではない。ただジャズをいかに愛しているかだ。先輩のところに、今日は多くの同志が集い、皆先輩の顔を見て帰る。もう、音出さなくていいの?もうドラム叩かなくていいの?先輩。先輩!

悔しさと、寂しさと、苦しさと、怒りと、呆れた感情が、ごちゃ混ぜになったこんな気持ちは何回もないから、戸惑ってしまう。

一緒に過ごした時間を大切にしまって、僕はわからない事だらけの音楽の世界でもがき続けるよ。

先輩

色々疲れたのかもしれないし、いい事もやな事もあったかもしれないし、生きている間に出会った多くの人と笑ったり怒ったり泣いたりしたのかもしれないし。でも、もう少し話がしたかったな。

R.I.P.


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