先輩後輩

先輩後輩

日本の先輩後輩の仕組みが僕は苦手だ。そもそも部活やサークル、僕には経験がないけれど社会人になった人もそうだと思うが、およそ小学校か、中学校からその先輩後輩の仕組みが始まり、高校になると顕著に現れ、大学に至ってはごく当たり前の様になっている。先に何かを始めた人、何かをやっている人、若い人よりも経験のある人などが先輩で、もっと単純に考えると、年上が先輩という認識すらある。後輩が先輩と接する時の、敬語や頭を下げて会話をするあの感じが、僕には耐えられない。

何故同等ではないのだろう

知らない事を教えてもらえるから?若い人より長く生きてるから?物事を冷静に判断出来るから?それらは『長生き』を除いて、当てはまらない。何故なら長生き以外は年齢に関係ない事柄だからである。そもそも敬意とは自然発生的な事柄であり、年上の人、所謂先輩から強要または、させられる事、ではない。僕が先日ニューヨークに行って気持ちが楽だったのはおそらくこれだ。昔ロサンゼルスにいた時も、お爺さんの先生に敬語で話しかけたら、断られた事があったくらいだ。『友達なんだからそんな話し方はしないで』と。それに、何もわからない僕に友達の様に接してくれたのは、6歳も年下のルームメイトだった。敬意とは、ぺこぺこすることや、相手より小さくなる事ではない。相手と対等でいながらも心からの尊敬を表しているという事だと思う。上からとか下からではなく、年も関係なく。ニューヨークで気が楽だったのは、年下も年上も同じようにがつがつして、同じように何かに夢中になって、同じように笑い、同じように文句を言えている事だ。年下のくせに生意気だぞと思われても、清々しいくらいに話ができる。老いぼれのくせに吐かしやがってと思ったとしても、清々しいくらいに話ができる。

先輩後輩とか、やめたらいいのに。

そもそも人は生まれた時から平等である

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